結論。2018年に食べたラーメンのなかで、いちばんうまかった!
こんにちは、uru(@uru_)です。東京の人の一部は待ち列に並ぶのが大好きな人がいるみたいですが、私はそういう時間の無駄遣いは大嫌いです。
ただし、待ち時間を限りなく短縮できるなら話は別。
以前から、箱根・湯河原エリアに突出した人気を誇るラーメンがあるという情報を入手していました。それが今回紹介する「らぁ麺屋 飯田商店」。
偶然、平日に休みがあり、雨が降っているという条件が重なったため、営業時間終了15時の30分前なら待ち列があっても短いだろうとピンポイントで狙い撃ちしてみることに。
結果、今年一番の感動と遭遇することができました。待つのは嫌いだけど、待ちたくなる人の心情、ちょっと分かりました。
箱根・湯河原の住宅街に潜む名店「らぁ麺屋 飯田商店」
今回紹介する「らぁ麺屋 飯田商店」は湯河原町の住宅街にあります。
湯河原駅から徒歩12分。とはいっても、温泉街とは逆方向に800m。行くと分かるのですが、本当に住宅街の中に突然現れます。
そして(お店には失礼だけど)正面以外は特段変わった様子もなし。なんでこのお店が湯河原ナンバーワンと言われているのか、店の外装からは全く分かりませんでした。
この日は平日であいにくの雨。にもかかわらず14時30分の時点で私の前に4人待っている人がいました。都心部ならまだしも、地方ではかなり珍しい光景と言えるでしょう。
しばらく寒空の下で待っていると、順番が回ってきたので、のれんをくぐって中に入ることに。
内装がめちゃくちゃ綺麗!!ラーメン屋というより和食料理店みたいな感じ!
すぐ目の前が厨房なので、ラーメンを作っている姿もカウンター席からよく見えます。
今回初めてなので、無難に一番人気らしい「わんたん入り醤油らぁ麺」をいただくことにしました。
待つこと数分。出てきましたよ!
ジャジャーン!!
醤油スープがね、もうすんごくきれい!! 食べる前に見た目で感動することって多分そんなにないと思う。
醤油は兵庫・群馬・和歌山から取り寄せた計6種の生醤油を合わせてできているとか。
そしてこの醤油スープの上に飾られた具材がまたシンプルなのにすごくおしゃれときたもんだ。
面白いのは、チャーシューの肉が3種類。モモ焼き豚、ロースチャーシュー、鶏チャーシュー。それぞれ脂身の量が違い、スープと合わせて口にした時の香りと味がかなり違っています。なのに1枚1枚が個性的でうまい!
そしてさらに味を引き立てているのがワンタン。
2つのワンタンもそれぞれ豚と鳥。味のしっかりした豚とさっぱり系の鳥とが同じスープと合わさった時、そのどちらもがジュワッと口の中で油を出して溶けるんですよ!!
もうね、途中から語彙力が追いつかなくて、頭の中で「ヤバい!ヤバい!」と言いながら一人黙々と食べるしかありませんでした。
とにかく上品なラーメンです。以前食べた上品なラーメンというと、銀座に本店がある「麺屋びき屋」があって、やはりここも相当美味しくてアプローチとしては似ているんだけど、全く別の料理ですね。
気づいたら、丼から料理が消えていました。
ラーメンを視覚で食べさせる工夫があった!
ちなみにこのお店、ラーメン以外にも道具や内装のデザインが非常に戦略的だという印象を私は受けました。
まずこの丼、有田焼なんだそうです。陶石から生まれる透き通るような白の美しさが白磁の特徴と言えるでしょう。そして先ほどの醤油ラーメンの透き通るスープ。
先ほどの店舗内装の写真を見ると、ラーメンを視覚で食べさせる工夫があることに気がつきます。
カウンター側は電球色、厨房が昼光色。光源も複数存在しているので、ラーメンを目の前にした時のカラーや影に特徴が出ています。
上の写真なら、上側に厨房の昼光色の光が、手前側にカウンター側の電球色の光がテーブルから反射しているのが分かるでしょ? ラーメンも然り。
光源を分散させる手法はインテリアデザインで重要ですし、同時に光熱費の節約にもつながるメリットがありますが、ここではラーメンを目の前にした時の印象がバッチリ!インスタ映えも期待できそうですね。
そして味にも全く妥協していない、文字通り見た目とイメージが一致、もしくはそれを超えるからこそ人気店になっているのでしょう。
おわり:外国人の友人を招待したい店
箱根で外国人旅行客が多いのはおそらく芦ノ湖や箱根湯本の方になってしまうのかもしれませんが、「らぁ麺屋 飯田商店」は日本人だけでなく海外の旅行者にも受けそうです。ラーメンを作る姿、味、どちらも興味深いものでしょう。
ただし、食べた後少し思う部分もあります。
第一に、醤油ではなく塩ラーメンにしておけばよかったこと。醤油もすごくうまかったけど、多分これは具材的には塩ラーメンの方がさらにうまいと思う。今度行ったら必ず塩を選びます。
第二に、駐車場が狭いこと。狭い上に、停めにくいです。最大15台だそうですが、停め方と車の種類次第では、たぶんもっと少ないでしょう。
これは15時閉店時に撮った駐車場ですが、30分前は1台しか空いていませんでした。うっかり車で行こうとすると、駐車できなくて待ち列にすら並べない可能性があるので要注意です。
いや〜。でもここのラーメンは本当に上品で美味しかった!また来ます!!