スミマセン、タイトルでいきなり悪ノリのuru(@uru_)です。せっかく前回、宮ヶ瀬ダム直下の愛川第1発電所で良い学びがあったのに、全部台無しですわ。
でも宮ヶ瀬ダムのダムカレー、名物なんだから悪いのは私じゃない!
実は最近、全国的にもなぜか流行の兆しがあるというダムカレー*1。私が旅した宮ヶ瀬ダムにもそのダムカレーが存在します。
食べることができるのは宮ヶ瀬ダムの上にある施設「水とエネルギー館」の中にあるカフェ「LAKE SIDE CAFE」。
では早速食べてみよう!
水とエネルギー館の中にあるカフェで一服
モンキー125で行った宮ヶ瀬ダム。ダム放流カレーが食べられるのは、下の写真右に半分だけ写っている施設「水とエネルギー館」です。
外見はこんな感じ。
入口を通って1階の奥にあるのがLAKE SIDE CAFE。ダムの景色を一望できる・・・わけではありませんが、開けた景色が綺麗なおしゃれな場所です。
食券を先に買ってから入るスタイルになっています。
私がいただいたのは、名物のダム放流カレーとホットコーヒー。なぜか先にコーヒーが出てきたので、飲みながらのんびり待っていました。
待つこと数分。
出ました!宮ヶ瀬ダム放流カレー!!!
真ん中にドーンと米の壁。カレーの湖と、ハムの山、温野菜の森、なんか素敵です!
でもなんでイギリス国旗?旗だけはちょっとよく分かりませんでした。
ダムカレー、どう食す?
神奈川県民の生活を支えている宮ヶ瀬ダム。
それを模した、ダムカレー。
さて、どうやって食べるか?
- 【決壊コース】米(ダム)を崩して混ぜて食べる
- 【氾濫コース】具材(山や森)をカレー(湖)に移して食べる
- 【洪水コース】カレー(湖)を具材(山や森)にかけて食べる
・・・あの、縁起悪すぎませんか???
いや、これアカンでしょ。ダムカレーって正しい食べ方とかあるのでしょうか?
ちなみに、私が選択したのは・・・
【決壊コース】かな。
では、躊躇なくグサリと・・・
ん?何かある。
米の中にウインナーがあるっ!!!
なるほど!ウインナーがダムの左右をつなぐパイプを表しているんですね!見えないところにまでディテールが盛り込まれていて、よく考えられています。
と言っても、最終的には、
こうなっちゃったんですけどね。
正解は【決壊コース】からの【氾濫コース】への畳み掛けでした。
カレーのお味はというと、中辛程度で大人はともかく子供はやや辛いかも。味は懐かしい感じ。意外だったのは、ハムがカレーと結構合間って美味しかったことです。温野菜もちょうどいい柔らかさで、カレーのルーとよく合っていました。
余談:水とエネルギー館にも行ってきた
せっかくダムカレーも食べることだし、ということで、水とエネルギー館の学習スペースも見に行きました。
ていうか、私自身、これを書いている時点で科学館に勤務する人間(科学コミュニケーター)なので、ここはどのような展示があるのか見ておかないと。
水とエネルギー館は展示フロアは特に入場料はとっておらず、誰でも自由に入ることができます。
丹沢五湖が紹介されているスペースがあったり、
神奈川県の発電所の所在地マップが飾ってあったり、
愛川第1発電所の大きな模型があったり。ちなみに模型はその前に見学で実物を見ていたので、改めて発電の仕組みがよく分かってよかったですよ!
よかったですけど・・・なんというか、ものすごく「お勉強」な感じのフロアだったので、実際に科学館で働いている身としては、ちょっと残念な気持ちになりながら眺めていました。
いわゆる”ハコモノ”でした。あと展示内に施設の人が一人もいなかったのが残念でした。
展示は多分結構前にお金かけて作ったんだなぁというのはよく分かります。けれど、せっかくダムや発電施設がすぐ近くにあって、水も電気もとても暮らしと関係があるのに、それがいまいち実感できませんでした。
ただ知識を伝えようとしているだけ。作った側の理屈を並べた机上の未来。それで社会がよくなっても、それだけでは一般の私たちはその恩恵を忘れてしまうかもしれません。異常気象で大雨や水不足になって、深刻なダメージになって初めてその恩恵を気づくでは遅いんです。
せっかく色々なモノや体験が揃っているのに、もったいないなぁと思ってしまいました。何か、自分の専門性を活かしてこういう施設をもっと有効活用できないものかなぁと考えてしまいました。
*1:毎日新聞「ダムカレー なぜ受ける? 全国で続々「建造」3年で3倍」2018年11月26日付参照