こんにちは、uru(@uru_)です。モンキー125旅シリーズも気づけば11回目に突入しました。
10〜11月は気候の変化が大きいので、1週間ズレるだけでもだいぶ走りやすさが変わってきます。このシリーズも半分ヤケクソで色々出かけている部分があります。
さて今回ですが、これまでは箱根や富士山周辺をツーリングする話とは打って変わって、相模原方面・神奈川県の水がま、宮ヶ瀬ダムとダムによってできた宮ヶ瀬湖に行ってきました。
不自然なまでに自然的。人工の湖・宮ヶ瀬湖
東丹沢に位置するこの人工の湖・宮ヶ瀬湖は1998年にできた、まだ歴史的にはそれほど古くない湖。神奈川県民の90%に水道の水を送っている重要な拠点です。
その成り立ちや役割はまた別の記事で紹介するとして、今回はその湖を作った宮ヶ瀬ダムの放流を見にいくためにモンキー125を走らせました。
神奈川県の大磯から北上し、神奈川県道64号伊勢原津久井線を通って宮ヶ瀬ダムに向かいました。ダムの近くは「宮ヶ瀬レイクライン」とも呼ばれています。
カタカナにすればなんとなくかっこいい?いいえ、実際景色は素晴らしく、カタカナでカッコつけたくなる気持ちがなんとなくわかります。実際湖の周りをぐるっと走りましたが、ツーリングには最適のコースです。
ただし今回は主にダムと湖の紹介です。
まず湖がでかい!しかも山の中なのにリアス海岸のように入り組んでいる地形が幻想的な形を作っています。
この日は湖が一面エメラルドグリーンでいよいよ景色が幻想的でした。
もう一枚は日が傾いきはじめてから撮ったもの。光の反射の違いなのか、色が変わってみました。
宮ヶ瀬湖が変な形をしているのは、ダムによって作られた人工の湖だからに他なりません。山々の谷に水を溜めた結果、川の浸食とは違う形になってしまったのでしょう。しかしその貯水量は芦ノ湖とほぼ同じというから圧巻です。
このど偉い規模で地形を変えてしまった宮ヶ瀬ダムは、湖の東側に位置します。私はダムの上にある駐車場からダムに入りました。
平日なのに観光バスが多いのが分かります。これは複数の小学校の団体と高齢者のツアーのもの。このあと紹介する、ダムの観光放水を見るのが目的のようでした。
高さ156mの宮ヶ瀬ダムの上に立つ
駐車場からまず、ダムの上に立ち、それから下に降りてみることにしました。
最初に下から見たダムのようすを紹介してしまうと、下の写真の通りです。
高さ約156mの重力式コンクリートダム。高さについては日本にはまだ上をいくダムがありますが、これを作るのに使ったコンクリートの量は日本一なんだとか。
下から見ると人がゴ・・・・なんでもありません。
先ほどの駐車場から見るとこんな感じになっています。
ダムの天端は歩くことができます。写真ではなかなかそのスケール感を感じにくいかもしれませんが、こちらも同様に広いです。
ダムの上からダム全体の写真を撮った場所を移すとこんな感じ。足がすくみます。
ダムの上から下に行く方法は2つ。1つはエレベーター、もう1つはケーブルカー(インクライン)です。
ケーブルカーは有料でしたが、小学生団体の順番待ちに並びたくなかったのと、横からダムを見てみたかったこともあって、ケーブルカーに乗ってみました。
ダムの下の景色も美しきかな。
紅葉がもう少し進んでいればよかったんですが、今回の目的は紅葉じゃなかったので、そこは目を瞑ることに。
圧巻!宮ヶ瀬ダムの観光放流
今回宮ヶ瀬ダムを見にきた最大の目的。それは観光放流による人工瀑布を体感するためです。
宮ヶ瀬ダムは4月~11月毎週水曜日、毎月第2日曜日、毎月第2第4金曜日の11時と14時に6分間の観光放流を行います*1。毎秒30m3の水が2つの穴から吹き出します。
11時の20分前には平日にも関わらず多くの人が集まり、放流を待っていました。
そして11時!放流が始まりました!
水の轟音と人の歓喜が合間って、これまた大迫力!!
そしてすごい水しぶき!11月に見に行ったので、正直冷たい!しかも6分!!もはやちょっとした拷問です。
そして6分後に無事終了。水はピタリと止まりました(なんか鼻水垂れているみたいだなと思ったのはここだけの話)。
おわりに:一期一会は気候とタイミングから
今回は宮ヶ瀬ダムと宮ヶ瀬湖を紹介しました。ダムといっても意外と行きやすい場所にあり、しかもぐるっと回れる気持ちの良い場所でした。今回紹介しきれなかった宮ヶ瀬ダム周辺の良いところは、追々記事にしていくのでお楽しみに!
ところで・・・
そもそもダムってなんのために作られているか、あなたはご存知ですか?
「放流?あれは正直なんの役にも立ちません。ただ落としてるだけ」
と、身もふたもないことを私の前で言い放ったのは、ダムのある施設に勤務する神奈川県職員の方です。しかしこの言葉はとても共感しました。
確かに観光としては放流のダイナミックさは水の位置エネルギーを体感する上では意味がありますが、もちろん観光のためのパフォーマンスとしてダムが造られたわけではありません。今私たちがダムの景色を楽しめる一方で、ダムを作るために水没した街や自然があることも頭の片隅に入れておいた方がいいと私は思いいます。
次回、ダムの深部に潜入します。
旅はまだまだ続きます。
*1:貯水量によっては行わない場合もあります。