こんにちは、Apple Watchユーザのuru(@uru_)です。非ユーザーの人にApple Watchを見られると「それって何ができるの?」とよく聞かれます。
道具というものは「何ができるか?」ではなく「何をしたいか?」で使い方が決まるものだと私は思っています。だから、質問に対する私の答えはどうも期待を裏切ってしまうようなのです。
「Apple Watch?タイマーを一番使うよ」
時計でもなく、キッチンタイマーでもなく、スマホでもなく、Apple Watchで。それは常に腕の中にあって最も近くにあるからというだけです。
これは非常に重要。だって私はタイマーで仕事を効率化させたり、気持ちを切り替えたりするのに使っているのですから。
タイマーは自分を自動化するための道具
私のブログにある過去の記事でも、タイマー機能についての記事があと2つありまず。一つは食洗機。もう一つはIoT機器に関する話です。
これらの共通点は、電化製品を決まった時間に”始める”機能を駆使することです。
“始まり”の時間、つまりある行動を実行する区切りを強制的に決める、という自動化の一つです。これをすることで、いちいちリモコンで操作したり考えたりする必要がなくなります。
そしてこれは、自分自身にも言えます。
例えばある仕事を何時までに終えたい、と決めます。ここで私は、アラームではなくタイマーをセットします。重要なのは区切りですが、アラームにはないタイマーの機能は「残された時間の可視化」にあります。つまり、未来の過程を先に確認できるということです。
必要な情報は「時刻」ではなく「時間」です。
残り時間をもとに、自分のペースを適宜調整します。焦ってもいいし、少しゆっくりしてもいい。そして区切りが来たら、強制的に前の行動を終了し、次の行動に移行します。
これは仕事ではなく、何か気持ちの区切りをつけたい時も同じです。例えば、だらだらとスマホを見る時間があってもいいと私は思います。でも区切りは必要。そういったときはタイマーを利用します。
タイマーに落ち着いた理由
このようなタイマーの利用に落ち着く前は、iOSアプリの「たすくま」といったタスクマネージャーアプリを使い、自分の仕事の効率を可視化しようとしたことがありました。
でも、挫折しました。理由は2つ。
- いちいち記録するのが面倒だった。
- ある一つの仕事にかかる所要時間は体調や状況に大きく左右された。
後から考えてみると「記録が面倒」になるのは正常な感覚です。だって「記録が楽しい」となったら、記録をつけること自体が目的になってしまうのですから。
記録をつけたほうが客観的に自分を見直せます。それは間違いありません。が、見直す価値がより高いのは、時間コストではなく、成果物の質です。
それに気づいた日から、記録をつけるのはスパッとやめました。とは言え、時間コストを無視するべきではありません。だから私は「単位仕事にかかる時間」ではなく「単位時間にかかる仕事」による調整、つまり基準を仕事ではなく時間に置くことにしたのです。
ただし、ある同じ時間があり、全く同じ仕事をしたとしても、日によって成果がかなり違います。私は結構気分の上下が激しいほうです。体調や状況によって左右されます。
ならば、常に体調管理を整え、仕事環境をよくすればいい。そういう考え方もできるでしょう。
でも私はそれが正しいとは思いません。
だって、人間だもの。機械のように働くという前提がそもそもおかしい。
私は時間を基準にしたので、タイマーをかける時間は30分や1時間といった決まった時間を使いますが、仕事量はその人その都度考えて決めます。仕事量の可変評価制です。
こんなことを書くと、サボっている人と思われるかもしれませんが、実際にはタイマーによって仕事の能率は上がっています。
可変評価制はむしろ、めちゃくちゃ元気がいい時に没頭するためのルールです。元気な時は、すごく頑張ります。
むしろ頑張りすぎないように、タイマーをかけます。時間が来たら、切り替えます。時間をかけすぎない。これ大事。
おわりに:あなたは生活でタイマーを使うか?
あなたはタイマーをどんなときに使いますか?
いろんなことに使う人もいれば、料理のときくらいしか使わないという人もいるでしょう。
では、別の質問。あなたの体は「1分」を正確に答えられますか?
陸上や競泳のアスリートの人なら余裕かもしれません。スポーツをしない人はどうでしょう?
タイマーを使う副産物は、体の時間感覚が精密になっていくことです。体が覚えていれば、記録を取る必要もないのです。
私たちの行動は「時刻」ではなく「時間」で調整することで変わります。
時間の使い方をよくしたいと思っている方は、ぜひお試しあれ。