こんにちは,uru(@uru_)です。前回に引き続き,香川・高松の旅でお送りいたします。気づけば第10回目に突入です!!
香川といえば、うどんの次の有名な食べ物に「骨付鳥」があります。以前は高校で生物を教えていた自分から見ると、それは露骨な表現をすれば,骨格がオマケについてくる筋肉なんですよね。
そこでふと疑問に思っていたことが1つ。
他の部位,特に鶏の内臓はどこに行くのだろう?
日本は基本的に食べられるものならなんでも食べるという食文化なので、骨格と筋肉だけ使って、他の場所を食べないというのはちょっと不自然。おそらく香川には鶏の内臓をなんらかの方法で調理した料理もあるだろうと、そう踏んでいたのです。
そんな私の疑問を解決してくれたのが、宿泊したゲストハウス「TEN to SEN」さん。
どうやら高松には鶏の内蔵で作ったお好み焼きが存在するらしい。
これは行くしかあるめぇよ。
というわけで,実食してきました!
第3のお好み焼き?「香川焼」
お好み焼きというと,いわゆる「大阪焼」「広島焼」があります(なお広島の方にお好み焼きを「広島焼」などと言ってはいけない)。
距離的には海を挟んで中間的な位置にある香川には鶏の内臓を使ったお好み焼きがあり、それが「きも焼」とか「香川焼」とか巷では呼ばれているらしいのです。どれがより正確な名称なのかは分かりませんが。
そんな鶏の内臓を最初にお好み焼きにしたというお店が高松・瓦町にある「ふみやお好み焼き」。今回はその本店にお邪魔して見ました。
「きも玉焼き」を実食!
店内の中央にコの字の形をしたカウンターがあり、外側が客席、お好み焼きは鉄板の上に出され、そのまま食べる形式のようです。
メニューには普通のお好み焼きももちろんありました。今回は鶏の内臓お好み焼きに卵がついた「きも玉焼き」を注文してみました。
まず奥の料理用の鉄板の上で、店主らしきおじさんが牛脂で鉄板に油を引いた後、鶏の内臓らしき赤い物体をガバッと鉄板に乗せました。
内臓はハツ(心臓),レバー(肝臓)の他に砂肝(胃筋),たまひも(卵管と排卵前の卵)が入っているそうです。入れ方が雑で、もはやパッと見では区別できないレベル。
しかも量が多い!それをガバガバと鉄板の上で焼いて行くおっちゃん・・・。途中で他のお客さんの別のお混み焼きも焼きながら、無駄のない手さばきで炒められていきます。
内臓と卵以外には生地も少し入れていたようなのですが、野菜とか麺とかは入っていない,ものすごくシンプルなお好み焼きです。
完成したのがこちら(ソースなし状態)。
結構ワイルドな風貌ですね・・・。
焼けた内臓は生地に包まれて,もはや判別不能状態。手前にちょっとこぼれたのがハツっぽい感じはするものの、何を食べているのかは、もう食感と味覚を信じて食べてみるしかなさそうです。
ソースはセルフサービス。このソースも特注のようです。
ソースをつけると、さらにワイルドに!
これをヘラでいただきます!
ソースは見た目ほどにはしょっぱくありません。お好み焼きは鶏の内臓のコリコリ感を楽しむことができました。
今のはハツかな?
さっきのはレバーだね。
ん?これはなんだ??
・・・なんていうふうに考えながら食べることができます。焼き鳥でよく内臓系を頼む人ならともかく、考えてみれば鶏の内臓を楽しむなんてことは日常ではあまりすることがないだけにこれはなかなか新鮮な経験でした。そして食感も味も結構いけることに感動しました。
鶏の内臓ってこんなに美味しかったんですね!
おわりに:新たな食の発見ができた!
はっきり言って万人向けな料理ではありませんし、家族での観光で寄るお店とも言い難いかなぁと思うのですが、すでに出来上がった観光名所に飽きてしまった人は新発見のためにこの「きも玉焼き」を食べてみることをお勧めします。
価値観が変わるかもしれませんよ?
- 参照
- ふみや お好み焼き
- ※リンク先は今回紹介した本店ではなく鍛冶町店です。
- ふみや お好み焼き