こんにちは、uru(@uru_)です。前回に引き続き、香川・高松の旅でお送りいたします。
以前、高松市の観光名所で栗林公園をご紹介しましたが、今回はもう一つの名所、高松城跡(玉藻公園)をご紹介します。
・・・とは言っても、文字通り「跡」。残っているのは土台だけで、こちらも復元されたもの。天守閣のレプリカはございませぬ。天守閣は専用アプリのAR(拡張現実)で楽しめるそうですが、それもまた切ないことではないですかねぇ・・・。
しかしそれでも高松城跡をご紹介するは、城を差し引いても見る価値のあるものがココにはあるからです。
堀で〇〇のエサやりを体験できる
大人200円,子ども100円(6歳以上16歳未満)で入れる玉藻公園。天守閣はありませんが、堀がとても立派で見ものです。私はしませんでしたが、城船体験もあるそうですよ。
そんな立派な堀なのですが、普通の城ではまずできないことは,ここではできます。
それが「エサやり」。
何に餌をあげるかというと・・・
鯛(たい)です。
北側の水門近くに立っていると、すでに黒い影が待機していました。鯉(こい)・・・ではないのは分かるのですが、
本当に鯛なのか・・・。
実際にエサをあげてみたところ、
すごい水しぶき立ててます。
黒い影が我こそ先にと言わんばかりに激しく暴れており,かなり怖い絵面になりました。自分のことピラニアか何かと勘違いしてるんじゃないかってくらいに、餌に飢えた獰猛な鯛を見ることができます。
なぜ城の堀に鯛がいるのか?
以上が玉藻公園の体験型アトラクション(と公式が言っている)鯛のエサやり体験「鯛願城就(たいがんじょうじゅ:大願成就)」。
あまりに衝撃的で、自分の願いを忘れる勢いなんですけど!
願いが叶うかどうかよりも、なぜ城の堀に海の魚である鯛がいるかの方が普通に気になります。
結論から言うと、この堀の水、海水なんです。
地図を見れば一目瞭然ですが、城が瀬戸内海に面しています。
城壁から北側を覗くと国道30号線が見えます。国道や公園の部分は昔はなかったらしく、本当に城が海に面していたようです。
今こそ直接は海に面してはいないものの、水路を通って堀に海水が入るため、先ほどのピラニア化した鯛のように、海水魚が中に入るのだそうです。
無料の園内観光ボランディアガイドがすごくおすすめ!
こんな興味深い話を教えてくれたのが、園内の観光ボランティアの方。なんと無料で玉藻公園内を案内してくれます。
自分もある意味似たような仕事をしていますけれど、解説や対話があるのとないのとでは、ものの見方や考え方が全然違ってきます。ガイドさん、超おすすめです。
ちなみに案内は城の堀だけでなく、城内にあるもう一つの建物「披雲閣」も見ることができます。
披雲閣は国の重要文化財。藩主・松平家の別邸として立てられ、老朽化に伴い明治維新後取り壊されたものがもう一度再建され,1917年(大正6年)に完成したもの。私が訪れたのが2017年なので、まさにちょうど100年目の年でした。
迎賓館としても使われており、天皇皇后も過ごしたという部屋を見ることができます。
重要文化財になるだけあって、本当に100年も経っているのかと疑いたくなる美しい保存状態です。
おわりに:城に対する概念が変わる!高松城跡
色々と驚きや発見の多い高松城跡、玉藻公園。高松駅からもアクセスがとても良いですので、高松を立ち寄った際には行かずにはいられないスポットでした。
ちなみにこちらの玉藻公園では松ぼっくりでツリーを作るという相当無謀な挑戦もしています。目標到達には時間がかかりそうです。足を運んだ際には是非協力してあげてください。