こんにちは、uru(@uru_)です。
この思わせぶりなタイトル、1回使ってみたかったんですよね。いや、オススメだというのは本当の話なので、裏切るつもりは毛頭ありませんけど。
前回の続きで三島の旅のお話です。
三島駅南口の「食事処 みしまや」であなご天丼を食べた後、駅の北口に回ってZ会文教町ビルに行きました。2017年6月3日〜8月27日まで行われている
「新海誠展 -「ほしのこえ」から「君の名は。」まで-」
を見るためです。今回紹介している三島の旅の本命はココです(招待券を頂いたため)。
この展示は移動展示なので、静岡・三島での展示が終われば、長野,東京,北海道,福岡でも今後でも見れます。もちろんそこでも新海誠作品の魅力がよく伝わる展示だと思いますが、「大岡信ことば館」独自の演出がさらに魅力を高次元に高めていると感じられました。
2017年の夏休み、ぜひ出かけて見ませんか?
「新海誠展」に行ってみた!
2017年8月27日まで行われている新海誠展はJR三島駅北口から出て徒歩5分以内で行けるZ会のビルの中にあります。この広告は新幹線ホームからもかなり目立って見えるのですぐ分かります。
建物の中に受付があり,そこから先は撮影禁止。なのでこの記事で紹介できる写真もここまでです。
展示構成は,これまで新海誠さんが手がけた作品「ほしのこえ」「雲のむこう,約束の場所」「秒速5センチメートル」「星を追う子ども」「言の葉の庭」「君の名は。」が満遍なく紹介されています。制作資料や主題歌、絵コンテ、映像など幅広く紹介されていて新海誠さんの世界観が好きな人ならどっぷり浸かれる場所であるとともに、「君の名は。」から知った人でもその世界観を支える技術やディテールを深く体験できるようになっています。
「君の名は。」で出てくる東京の街並みの絵は立体的に見えるような展示になっていて、一番感動したところでした。
あと、なんとなく、ですが、「雲のむこう,約束の場所」「秒速5センチメートル」では男性が、「君の名は。」では女性が多く足を止めてじっくり見ている様子でしたね。あ、ちなみに私も前者で長く足を止めていた人間です。
「新海誠展」を大岡信ことば館で見るべきたった1つの理由
移動展示なので、基本的な内容構成は変わらないはずですけど、なぜ私が静岡・三島の「大岡信ことば館」で見ることをオススメするのか。
それは「大岡信ことば館」が「ことばの展示」にこだわったためです。
実は、エントランスの写真の中にも、大岡信ことば館独自の演出がちゃんと写っていたんです。
移動展示にある言葉の展示とは他に、大岡信ことば館は発泡スチロールで作品内の言葉を表現して、展示のポイントとなる場所でことばを立体的に表示しているのです。
場所によっては、その時のセリフの大きさや距離感を、あるいは「君の名は。」の三葉と瀧の声が重なるセリフで言葉を重ねたり、さらに文字の影を利用したりと、演出がとても工夫されています。
アニメ作品でありながら、言葉の一つ一つに重みのある作品群の魅力を文字の立体的演出によって最大限にまで高めているのです。
いや、これは本当に良い演出だと思いました。明朝体の美しさもさることながら、ことばひとつひとつをじっくりと心に落とし込むように読める、特別な演出です。
一般的に、美術館のような展示の解説パネルって割とざっと読んでしまったり、あるいは全く読まずに作品の部分だけざーっと流し見してしまう人って多いじゃないですか?
でも大岡信ことば館は「ことば」が展示にちゃんとなっていて、読ませる魅力を持っているんです。
おそらく、今後の展示場所でも色々な演出の工夫はあると思うんですけど、それでも大岡信ことば館しか見られないこの演出は見ないと損ですよ!損!
おわりに:図録は買ったほうがいい!
最後に展示で扱われていた絵コンテや画像,インタビューをまとめた、図解もすごくオススメです。
かなり分厚い図録なんですが、これが2500円!なのに中はカラーで内容量もかなり多く、すごくお得です。これは新海誠作品が好きな人なら手元に置いておきたいですね。
2017年の夏、「新海誠展」は大岡信ことば館でぜひ見ましょう!