こんにちは、uru(@uru_)です。
2016年12月末にいわゆるスマートリモコンこと「eRemote mini」が届いたので使い方を色々と検証しています。前回は赤外線方式ではなく無線方式のリモコンをeRemote miniで操作できるようにする方法について紹介しました。
今回は少し別のパターンについて検討してみます。それは「そもそも家電にリモコンが存在しない場合」です。
だったら、赤外線リモコンで操作できるようにすればいいじゃない!
というわけで、リモコンの存在しない家電を赤外線リモコンで操作できるようにし、さらにeRemote miniで認識・学習させた上で遠隔操作を可能にしてみた。
「リモコンの存在しない家電」とは?
家の中にはリモコンがそもそも存在しない家電がまだ多いです。例えば、我が家の場合はアイリスオーヤマで買った加湿器がそれ。
見ていただければ一目瞭然。これはつまみ1つでスイッチのON/OFFからミストの量まで調節できます。
ここまでシンプルなら操作に悩むことはまずありません。けれど遠隔操作ももちろんこのままではできません。
冬場の室内を考えると、これはちょっと困った問題です。我が家のエアコンは暖かい空気を出せますが、加湿効果はありません。
室温が上がれば室内の飽和水蒸気量も上がります。しかし、室内の水蒸気量それ自体は他に条件がない限り変わらないので結果的に湿度は下がってしまいます。湿度(正確には相対湿度)って飽和水蒸気量に対する実際の水蒸気量の割合ですから。
要はエアコンと一緒に加湿器も一緒に操作することで室温を上げると同時に湿度を保ちたい(あるいは上げたい)わけです。室温を上げるとミストが蒸発しやすくなるので、蒸発熱によって熱は奪われてしまうから室温が上がりにくくなるけど、加湿されれば逆に室温は下がりにくくもなるし、何より風邪の予防にもなります。
・・・というわけで,ちょっと前置きが長くりましたが、要はこのリモコンの存在しない加湿器を遠隔操作するのが今回の目的です。
リモコンが存在しない家電をリモートで操作できるようにする
リモコンが存在しない家電の場合、代わりのリモコンを用意したり、家電の中をいじって解決することはできません。もし操作を加えるとしたら、家電には必ず存在する
電源アダプター周辺を工夫する必要があります。
例えば,eRemote miniを販売しているLinkJapanからは「ePlug」というスマートプラグが出ています。これを使うとスマートフォンからON/OFFの操作ができ、タイマー機能を使って操作を自動化することもできます。
ただちょっと高めなのがたまに傷。
しかしもっと簡単な方法でIoTデバイスを作る方法があります。それは「リモコンコンセント」というものを使う方法です。
オーム電機のリモコンコンセント(OCR-05W)なら2000円前後でお手軽だしリモコンしかついていないので遠隔操作やタイマー機能はeRemote miniで設定するだけ。
もちろん他社メーカーにもリモコンコンセントはあるけどコスパがいいのはおそらくこの辺でしょう。
リモートコンセントを使ってみよう!
では早速リモートコンセントを準備してみます。
OCR-05Wに入っているパーツは本体、リモコン、そして電池の3つ。
ちなみに本体はeRemote miniよりもやや大きめ。
まずはリモコンのセットから。ボタン電池(CR2025)を・・・
リモコンにカチッと入れる。これだけ。
次に、本体をコンセントにセットします。ここで注意したいのは,本体の大きさ。
例えば下のようにアース線付のコンセントの場合だと・・・
ちょうどよくハマる。
若干したに隙間があるので、タコ足になってもまだ余裕があります。しかし普通のコンセントで設置しようとすると、少なくとも下のコンセントにはアダプター付きのプラグを指すのは難しそうです。
さて、ここに先ほどの加湿器のプラグを指します。
準備はこれだけ。3分とかからりません。
あとは先ほどのリモコンをeRemote miniに学習させるだけ。学習方法は他の家電と同じなので、下記の記事をご参照ください。
おわりに: リモートコンセントはコスパ高め!
今回はeRemote miniで遠隔操作するためにオーム電機のリモコンコンセント(OCR-05W)を買ったけれど、これぶっちゃけIoTデバイスにしなくてもリモコンコンセント単体でも十分使い勝手が良いかもしれませんね。
例えば手の届かない家電を操作したいときはこれ1つで十分だと思います。eRemote miniというきっかけがなければ、リモコンコンセントという装置の存在も知ることがなかったかもしれません。
なお、このリモートコンセント、eRemote miniの販売効果なのか,Amazonでは若干値上がりしているようなので、買うタイミングにはちょっと注意です。