2016年9月。
ホームボタンが感圧センサー式に変わったiPhone 7。
そしてMacはmacOS Sierraへアップグレード。
今年のAppleもまたユーザーを飽きさせない。そんなところが大好き☆
そんなAppleだが,登場した製品の全てに光が当てられるわけではない。
例えば2015年10月に登場した「Magic Trackpad 2(マジックトラックパッド2)」。
私は2016年3月に購入したが,今年買ったものの中で
おそらく最も満足度の高い素晴らしい製品だが,全く話題になっていない。
14800円と決して安くないが,デスクトップのMacユーザーなら黙って
Magic Keyboard(マジックキーボード)(11800円)と合わせて
買い換えてみ!と全力でお勧めしたい。
影は薄いが超優秀なMagic Trackpad 2。
デスクトップのMacユーザーしか対象としない,
高額な周辺機器Magic Trackpad 2,しかしその性能は価格以上と言っていい。
「2」というだけ合ってこれまでのMagic Trackpadの欠点の大半を克服し
初めて使う人にも全くと言っていいほどストレスを感じさせない
恐ろしく快適な操作体験を味あわせてくれる。
そんなMagic Trackpad 2の素晴らしいことは,主に3つある。
- 操作領域が広くて使いやすい。
- トラックパッドの傾斜が絶妙。
- 電池式から充電式になったこと。
1. 操作領域の広さがGOOD!
まず非常に使いやすい理由の一つはその大きさ。
下の写真はMacBookのトラックパットとの比較だが,
それよりもさらに大きい操作領域で,手のひらのサイズと同じくらいになる。
MacBookのトラックパッドだってWindows搭載PCに比べればかなり大きい方で
操作をしていてストレスになることはほとんどないが,
Magic Trackpad 2は主にデスクトップで使うことを想定しているだけあって
画面の表示領域が大きいほどトラックパッドの操作領域が広い方が
直感に近い操作感覚を味わうことができる。
Magic Keyboardとも幅が同じため,
横に並べてもデザインにとても落ち着きがある。
2. 絶妙な傾斜がすごくGOOD!
操作領域の広さも良いのだが
私が最も良いと思っているのは,Magic Trackpad 2の絶妙な傾斜だ。
この傾斜の素晴らしさは,初代のMagic Trackpadを使った人なら
思い知らされるはずである。
出版社/メーカー: アップル
発売日: 2010/07/29
メディア: Personal Computers
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初代のMagic Trackpadは領域が収まりが悪いだけでなく,
その傾斜が2の2〜3倍はあった。
手をトンっと置いたとき,傾斜が高くてあまり収まりが良くないだけでなく
Magic Trackpadの端では大きな段差ができて,手が引っかかり痛かった。
決して使いやすいものではなかった。
この点についてはMagic Trackpad 2の方が圧倒的に良い。
また,表面はアルミからガラスになったことで
視覚的にも触覚的にも柔らかさが生まれ,
MacBookやiPhone 7のホームボタンと同じ感圧センサーによって
レスポンスが触覚として指から伝わってくる。
これが非常に分かりやすくよくなじんでくるのである。
3. 電池式から充電式になってバッテリー問題が解決!
販売した当時はバッテリー問題の解決が最も大々的にメディアに取り上げられた。
iPhone 7と同じようにLightningケーブルで充電可能。
その充電も使用頻度にもよるが1ヶ月くらいは余裕で持つので
ごくたまに行うだけでいい。
しかし今にしてみれば,充電式が解決したのはバッテリー問題ではなく
Magic Trackpadの傾斜問題だったのではないかと思う。
単三電池を使用するという物理的な形状によって生まれていた傾斜を
Magic Trackpad 2では薄いバッテリーをトラックパッド本体の中に収めたことで
絶妙な傾斜を創り出した。
おわりに:小さな構造上の変化が毎日に大きな操作上の恩恵をもたらした。
よく手に触れるものほど,ストレスなく使えるものが良い。
一時の素晴らしい体験ではなく,
毎日使って感じる操作体験に恩恵をもたらしてくれる。
それはApple製品のどれもから感じることではあるが,
中でもMagic Trackpad 2はAppleの哲学が結晶化していると私は思う。
高次元に昇華した,極めて完成度の高い製品の一つだと思う。
冒頭でも書いたが,
デスクトップでMacを使用している人なら,買い替えを検討しても良いと思う。
毎日使えば使うほど,その良さを感じるだろう。