最近購入した文房具の中で,地味だけど書き味の良さに
ちょっと感動した一品がある。
それがクルトガのローレットモデルだ。
以前からクルトガのスタンダードモデルを長く使ってきたのだが,
職場にもう1本欲しくなったことをきっかけに
試しにローレットモデルを買ってみた。
この商品,特徴はローレットグリップと呼ばれるアルミグリップと塗装による
高級感が売り(だけ)なのだが,
公式にはあまり紹介されていない書き心地の良さがあった。
今回はクルトガのスタンダードモデルと比較しながら
ローレットモデルを紹介しようと思う。
クルトガの高級版,ローレットモデルとは?
クルトガには限定品もあるが,基本的には4つのモデルがある。
スタンダードモデル,パプスライドモデル,
ローレットモデル,ハイグレードモデル,ユニアルファゲル搭載モデルである。
このうち,高級モデルと言えるのは
ローレットモデルとハイグレードモデルの2つ。
この2つの違いは持ち手のアルミ部分がギザギザかウェーブかの違いだが
それ以外はほぼ同じと言っていいだろう。
これは私個人の好みでもあるが
ローレットグリップのギザギザがなんかカッコよかった,
という安直な理由でローレットモデルを選んだ。
グリップのギザギザ形状は好みの分かれるところではあるが,
しっかり握って指に収まる感触が初めて持った時から気に入っている。
もう一つの特徴はメタルクリップ。
これも塗装ボディと統一感があって良いし,強度も十分。
たまにクリップを割ってしまうことがあるので,これは頼もしい。
スタンダードモデルと比較してみた。
ここまで紹介した様子は,公式サイトでも紹介されていることなので
それほど目新しい情報ではない。
そこで,もう少しスタンダードモデルのクルトガと比較することで
ローレットモデルの持ち味を検討してみることにした。
上の写真ではローレットモデルとスタンダードモデルを並べてみた。
スタンダードモデルの方が手前にあるため,ちょっとわかりにくいが
実はローレットモデルの方が若干だが長い。
その違いはノックボタンにある。
スタンダードモデルは消しゴムの上にプラスチックのカバーが乗っている状態だが,
ローレットモデルはプッシュボタンの形状がしっかりしていて
こちらの方が感覚的には押しやすい。
ストロークをしっかり感じられる構造になっている。
しかし,見た目以上に違うのはその書きやすさにある。
単にローレットグリップが持ちやすい,というだけでなく
重心の位置がローレットモデルの方が低いのだ。
その理由は形状にある。
ノックボタンに近い方はスタンダードよりもローレットの方が細く,
グリップ周辺は逆にローレットの方が太い。
これに加えて,金属パーツが多い分ローレットの方が重い。
文房具が重くなると,手首に疲労がたまる懸念があるが,
このローレットの場合は重心も低いため,しっかりと紙に芯が乗る感触があり,
シャープペンの持つ重さのみで接しているような感覚が手に残る。
この重量と重心の低さが書き味をよくしている。
実際にローレットモデルを使い始めた後スタンダードに戻してみると
軽さからくる違和感だけでなく,紙から浮いているような感覚すら
残ってしまう。
ローレットモデルは見てくれの高級感だけでなく
書き味でもしっかりと紙を捉えて,使用者に気持ちよいレスポンスを与えてくれる。
おわりに:好みだが色も厳選したい!
ちなみにローレットモデルの色はシルバーとガンメタリックの2種類。
私はMacとの相性からほぼ万能なシルバー一択だったが
実際使い始めてかなり気に入っている。
こんなことならもっと早く買っておけばよかった。
毎日手に握るものだからこそ,手になじむ道具を使いたい。
そんな気持ちをもっている人になら
ローレットモデルの付加価値に見合う価格ではないかと思う。
そこは是非お勧めしたい。
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