3部作構成の『傷物語』,その2作目にあたる『熱血篇』を
先週末見に行った。
中間作というのは前半の内容が入っていないと面白くないし,
後半に内容が続くため,歯切れも良くない。
そういったマイナスポイントを抱えながらも
『傷物語Ⅱ熱血篇』は笑いあり緊張ありで見ごたえある映画だった。
『傷物語Ⅱ熱血篇』は青春に溢れていた!
劇場作の『傷物語』シリーズの特徴は
TV版の化物語シリーズとは異なるタッチと音響効果を用いた
劇場ならではの演出が行われていることである。
これについてはテレビやPCで見るのとは明らか異なっており,
劇場でなければ伝わらないものがある。
ストーリーは西尾維新らしいと言えば「らしい」作品ではあるが,
劇場で楽しんでほしいと思う映画に仕上がっている。
2部作目にあたる『熱血篇』では,
キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの手足を奪った
3人のバンパイアハンターことドラマツルギー,エピソード,ギロチンカッターに
阿良々木暦が挑む,という場面が表現されている。
その途中で描かれている羽川翼とのやり取りの中に
葛藤あり,笑いありのやり取りが新房昭之独特の表現で演出されている。
(実際に劇場内で思わず声をあげて笑ってしまった人も少なくなかった)
熱血篇というだけのことはあって,
戦闘シーンでは映像の奥行きと音響をフルに使った演出がなされており,
緊迫感が凄まじかった。
前作でも感じたことだが,
これまでの劇場アニメとは異なり,とても挑発的な演出だと思った。
アニメーションという芸術作品をまた一歩深化させるような
前衛的な作品に仕上がっていると言えるだろう。
とはいえ,やはり続きが気になるところではあるので
2017年1月公開の『冷血篇』に期待が高まるところである。
特に・・・予告最後の羽川翼のセリフが頭から離れないので(苦笑
来場特典①『混物語:くろねこベッド』をGET。
ところで今回は公開から日が浅いうちに行ったので
来場特典①を手に入れた。
それが『混物語:くろねこベッド』である。
どうやら西美維新先生の書き下ろしらしい。
まだ読んでいないが,あとでじっくり読もうと思う。