先日信州大学の長野キャンパスで学会があったので,
あまり多くはないが,ついでに長野市も少し観光してきた。
長野と言っても行ったのは8月上旬。日中は37℃と猛暑が体にこたえる時期。
そこで,学会の受付は始まる少し前,朝の涼しい時間に善光寺に参拝してきた。
観光客の多い日中に比べ,善光寺の静かな朝の姿を
1人でゆっくり見ることができたのはとても幸運なことだった。
早朝の静かな善光寺。
私が善光寺に足を運んだのは朝の7時。
休日だったが,さすがにこの時間に道を歩いている人は少なかった。
歩いているのは,地元の方と(明らかに学会目的の)Yシャツ姿の人たち。
綺麗に並べられた石畳は境内入口から三門まで約400m。
1714年にできたもので,7777枚あるとか。
仁王門
その石畳を歩いていくと,最初に見えるのが有名な仁王門。
1752年に建設され,地震等で二度焼失しており,
現在のものは1918年(大正7年)にできたもの。
網が張ってあるため,写真写りは悪いけれど,
立派な仁王像が左右に並んでいる。
惚れ惚れするような筋肉!
今にも動きそうな勢いで背筋がスーッとする感じがある。
さらに参道を登っていく。
7時の時点ですでに開いていたおみやげ屋さんもあるが
大体はまだ準備中。とても静かだった。
そしてこんな看板たちも。
2016年7月以降流行した「ポケモンGO」で
各地様々な対応を取る羽目になって,大変そう(他人事で申し訳ないが)。
ドローン禁止も看板もまた然り。
三門(重要文化財)
さらに歩くと見えてくるのが,重要文化財の三門。
1750年に建てられて今も健在する立派な門。
平成14年から5年にかけて大修理が行われているそうな。
それ以前の三門を見たことがないので私には分からないが,
大切に守られてきたことだけは,近くに行くとよくわかる。
本堂
三門をくぐると本堂が見えてくる。
早朝の静かな時間では中も外もゆっくりと時間が流れているように見える。
じっくり見て回ることができたので,この時間に来て良かったと思っている。
本堂の中は撮影禁止なので写真はないが,
内陣や閻魔像は見る価値の高い立派なものだった。
特に内陣については有料で中に入ることができる。
時間の関係上それはできなかったが,時間があれば中までじっくり
見て回りたかった。
そのあと,私は本堂の周辺を散歩しながら見て回った。
梵鐘
そして最後は梵鐘。
珍しいのは鐘楼の6本の柱。
南無阿弥陀仏の6文字にちなんでいるとか。
梵鐘は1667年に作られたもので,重要美術品に指定されている。
おわりに:定番だがやはり行きたい観光スポット
実は私,長野は初めてで,善光寺も名前は知っていたが
行ったことがこれまでなかった。
今回ゆっくり回って文化財をじっくり鑑賞できたのはとてもよかった。
とは言っても,私が参拝した時点では修復中の経蔵や善光寺史料館は
見ることができなかった。
また長野に来るときには立ち寄りたい場所である。