機会はそれほどあるわけではないが
システムファイルやテンポラリファイルといった
いわゆる「隠しファイル」や「隠しフォルダ」を表示したいときがある。
これが例えばWindows10ならフォルダの表示タブから隠しファイルの項目に
チェックを入れる,もしくは「エクスプローラーのオプション」から
「隠しファイル,隠しフォルダ,および隠しドライブを表示する」にチェックを入れる
等の方法がある。
しかし,Macにはそのような直接的な変更方法はない。
そこで備忘録としてMacのFinder上にある隠しファイルの表示/非表示を
切り替える方法を記す。
「ターミナル」による隠しファイル表示/非表示の変更
Mac上で隠しファイルの表示/非表示の切り替えは「ターミナル」を使用する。
1. 隠しファイルを表示する
まず「アプリケーション」>「ユーティリティ」>「ターミナル.app」を選択し
ターミナルを起動する。
次に,ターミナルに以下を入力する(コピペも可)。
defaults write com.apple.finder AppleShowAllFiles true
入力後,Enterを押し,さらに以下を入力する。
killall Finder
これでFinderが再起動し,隠しファイルや隠しフォルダが画面上に表示される。
ここでいう隠しファイルは「.(ドット)」から始まるファイルものである。
2. 隠しフォルダを再び非表示にする
非表示にする際にもターミナルを使用する。
ターミナルに以下を入力する。
defaults write com.apple.finder AppleShowAllFiles false
入力後,Enterを押し,さらに以下の内容を入力する。
killall Finder
これでやはりFinderが再起動し,隠しファイルは再び非表示になる。
おわりに:ちょっとメモしておいてもいいかも。
Windowsに比べると,隠しフォルダの表示はやや面倒ではあるが
ターミナルの使用方法が特別複雑というわけでもない。
もともとMacは隠しフォルダはおろか拡張子などもデフォルトで非表示にするなど
基本的な表示に無駄がない。
しかし現在はMacとWindowsの両方を使用したネットワーク環境などもあり
多少Windowに合わせる必要がある場合もあるだろう。
そのような時にこの隠しフォルダの表示/非表示の方法を知っておくのは便利。
ただし,
隠しフォルダはシステム動作に影響するものがあるので
誤って削除しないよう十分注意が必要である。