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MAZDA3ファストバック納車インプレッション【XD L Package マシーングレープレミアムメタリック】

MAZDA3ファストバック納車インプレッション【XD L Package マシーングレープレミアムメタリック】

前略 2020年3月13日、愛車マツダのアクセラが交通事故に巻き込まれ全損しました。

アクセラ納車1338日目にして全損事故に遭う。教訓「ドラレコは必須」
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こんにちは、uru(@uru_)です。というわけで今回は、全損事故でスクラップになってしまったアクセラの代わりに購入したMAZDA3のファーストインプレッションを紹介します。内容は、主に2016年発売のアクセラとの比較が多いですが予めご了承ください。

まず率直に申し上げて、とても高い買い物でした。

購入したのはMAZDA3 ファストバックのXD L Package 2WD マシーングレープレミアムメタリック。1.8Lのクリーンディーゼルエンジン搭載の上位モデルです。これは、以前乗っていたアクセラとほぼ同じ構成なのですが、単純に価格が50万円近く跳ね上がっています。単なる買い替えだったら、正直選ばなかったと思います。

ではなぜ、この構成のMAZDA3を購入したからというと、純粋に悔しかったからです。非常に乗り心地が良く愛していたアクセラを1台の信号無視の車による破壊によって失った、言いようのない悲しみ。過失割合0で保険金もしっかり手に入ったこともあり、一切妥協しなかった結果こうなりました。

今はMAZDA3を購入して(できて)本当に良かったと思っています。アクセラの乗り心地も普通の乗用車よりよっぽど良かったけれど、MAZDA3の乗り心地は別次元でした

ワールドカーデザインオブザイヤーの圧倒的な美しさ

MAZDA3の良いところ、その1。圧倒的な美しさ

MAZDA3

よく「引き算の美学」という言葉で説明されているようですが、本当に無駄がないデザインをしています。2020年のワールドカーデザインオブザイヤーに選ばれているのは納得です。ちなみに日本でこの賞をとっているのは、MAZDA3とロードスターだけです。

ちなみに、カタログではマツダのイメージカラーでもあるソウルレッドクリスタルメタリックの特徴的な赤色が印象的ですが、私はマシーングレープレミアムメタリックを選択しています。この色は2016年のアクセラで初登場した色で、その時からこの色の虜になっています。どういう色なのかは、別の記事で紹介しているので、良かったらそちらもご参照ください。

マツダの特別塗装色「マシーングレープレミアムメタリック」って結局どういう色?アクセラ大幅改良モデルの日常から検討してみる。
【時間帯別比較】マツダ塗装マシーングレープレミアムメタリックはどんな色?【アクセラを例に】この記事では、マツダが2016年アクセラから追加した「匠塗」と呼ばれる特別塗装色「マシーングレープレミアムメタリック」がどんな色なのか、そしてどんな見え方をするのか、時間帯別の写真を比較してご紹介します。よく反射するがゆえに、時間帯によって見え方がよく変わる、非常に面白い色です。...

引き算の美学で無駄なラインがなくなったことで、マシーングレーの美しさはさらに際立っています。

ファストバック&マシーングレーは実に表情が豊か

特に綺麗だと感じるのが、横から見た姿。

MAZDA3

側面が凹んで見えますが、これ、別に事故で凹んでいるわけではありません(自虐

撮影時は曇っていたのにもかかわらず、このコントラスト。陰影だけならソウルレッドよりマシーングレーの方がはっきり見えます。グレーなのに、白くも青くも見えるし、夜は黒くも見えるし、ときに鏡にも見える。この表情の変化が本当に飽きないんです。

mazda3

最終的にはファストバックを買ったのですが、実はセダンと相当悩みました。

エクステリアの決め手になったのは2つ。1つはファストバックがブラックの装飾出会ったこと。マシーングレーがテカテカしている分、アクセサリーはブラックで落ち着きがあるのが気に入りました

mazda3

もう1つは、後ろから見た姿がファストバックの方が美しかったこと。そしてこれが決め手になりました。

mazda3

単純に積載量だけで比較すればセダンの方が乗るのですが、我が家はキャンプも好きということもあり、大人っぽい落ち着きよりも遊び心のあるファストバックにしました。

mazda3

横からスーッと伸びている平らな部分がまたとても美しい。道路を走っていると、車って正面より後ろから見ている時間の方が実は長いですよね。後ろから見ても美しい車って、そんなにないと思います。

言われないと分からないクリーンディーゼルエンジン

MAZDA3の良いところ、その2。思い通りに走ること

何を当たり前な、と思うかもしれませんが、これがちゃんとできている車って実はそんなにないと思います。

MAZDA3はエンジンに関係なく、それがちゃんとできています。乗り心地としては2.0Lと比べればディーゼルの方が重くは感じますが、1.5Lだったアクセラよりは明らかに軽快です。私が住んでいるのは小田原で、すぐ横には箱根があります。如何せん急な坂道の多い場所に住んでいても、1.8Lディーゼルエンジンで物足りなさは全く感じません。

それどころか、今回のMAZDA3は静粛性が非常に向上していて、運転中のエンジン音を聞いていると、ディーゼルエンジンであることを忘れそうになります。停車時、外から聞けばカラカラというディーゼル特有のノック音が聞こえますが、車内からは聞こえません。アクセルを踏んだときの音はガソリンエンジンかと勘違いするような軽快な音がします。はっきりいって、この辺はマツダの変態技術です。

以前のアクセラに感じた、少し重たい感触はMAZDA3では感じられず、カーブも軽快に曲がります。アクセラも相当面白かったけれど、MAZDA3はさらにその上を行きます。本当の意味で「思い通り」を手に入れられます。

MAZDA CONNECTの進化によって「乗る」モバイルデバイスになった

これは別途詳細な記事を書きたいと思っていますが、一言にMAZDA3がよく走る馬を超えて、モバイルデバイスになったと私は感じました。

MAZDA CONNECTの進化、純正アプリの登場、コネクティッドサービスによって、MAZDA3がアプリ上でどのような状態なのかが分かります。スマホのバッテリーを確認する感覚で、車の燃料の残量や鍵のロックなど状態を把握し、走る時はアプリから地図を送って行き先を設定する。その一連の動作の無駄がかなり改善されていて、心地よい体験ができます。

昨今、EV車の普及やカーシェアリング等、車が「社会インフラ」もしくは「社会システム」そのものへと趣旨を変えようとしている中で、マツダの車は全く別の進化を遂げていると感じます。

言うなればそれは「モバイルデバイス」。インフラやシステムのような集合の一部となる汎用性の高い車とは真逆に、MAZDA3の世界観は極めて個別的で個性的、移動の楽しみに特化した、決して万人受けしない車です。すごく尖ったターゲティングですね。

でもそういう個性的なところに、私は惚れてしまいました。

おわりに:クルマとは何か?と問われている気がする

まとめると、MAZDA3は美しく、走るのが楽しいクルマです。正直それ以上の表現が見つかりません。

そして、決して万人受けしません。もしこれから購入を検討する人がいるのであれば、私にとってクルマとは何か?何のために乗るのかを試乗を通して自問自答してみることをお勧めします。

見てくれや走りが必ずしも車の本質ではなくなっている現代において、そういうことを真剣に向き合いながら、大きな買い物に向かってみるというのもまた一興です。

なお、今回のMAZDA3購入時につけたオプションについては別途記事にまとめましたので、是非そちらもご覧ください。

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