こんにちは、休日はDiyerでもあるuru(@uru_)です。今回また新たな家具をDIYしたのでご報告です。それは、単管パイプのロフトベッドです。アイキャッチ写真は今回の完成品です。
この記事ではどうして単管パイプを使ったのか、そしてどんな風に使ったかをご紹介します。単管パイプを使ったDIYに興味がある人のお役に立てれば幸いです。
【追記:2019.05.13】 この記事で紹介した単管パイプロフトベットが(株)単管DIY研究所のWEBサイト、単管DIYランドの単管名人のブログで紹介されました!
組立/解体が楽な単管パイプは、賃貸住まいの方に向いた素材!
まず、単管パイプを知らない人のためにそもそもどういう素材なのかご紹介します。
「単管パイプ」は金属製のパイプのことで、工事現場や駐車場の壁、看板等、非常に多彩な場所で使われている建築資材です。単に「単管」と呼ぶこともあります。ホームセンターで簡単に手に入ります。
私がロフトベッドをわざわざ単管パイプで作ろうと思ったきっかけは、
- 娘の使っているベッドのネジが劣化し危険性が増した。
- 賃貸でモノの収納スペースが足りず困っていた。
の2点があります。動機としては2番目が特に大きな理由です。ロフトベッドにすれば、ベッド下のスペースを有効活用できます。
ただし、既製品の場合、ロフトの高さにあまり自由度がないというのが欠点な上に、購入するとかなり高価です。
では、自分で木材で作る、という方法もあったのですが、我が家は賃貸。DIYで木材でロフトベッドを作った時、引っ越しが発生した際に運び出せないので必ず解体が必要になりますが、それがかなり面倒になる可能性があります。
賃貸住宅でのDIY全般に言えることですが、退去するときのことは常に考えて作りましょう。解体のしやすさ、処分のしやすさは重要です。
できれば組立やすく、解体もしやすいロフトベッド。そこで入手しやすく強度もお墨付きな建築資材、単管パイプを選びました。
単管パイプによるロフトベッドの作り方
単管パイプで骨組みを組み立てる
今回使用した材料は以下の通りです。
- 単管パイプ、ジョイント金具
- 1×4材、垂木(ベッド下のすのこ用)
- 2×4材(階段用)
- 板、コルク(壁)
まず、単管パイプ。こちらはあらかじめ寸法を決めて、ホームセンターで購入しました。
ちなみに単管パイプのいくつかはあらかじめホームセンターの工房でカットしてもらいました(あんな大変な作業を黙々とやってくださったおじちゃんにホント感謝です)。
次にジョイントの金具です。単管パイプ用のクランプもホームセンターで売っているのですが、これだと単管パイプの切断面が外に出て危ないので、今回は単管DIYランドで購入しました。
単管DIYランドはいろんなDIY事例をWEBサイトやYouTubeでもアップしているのでとても参考になります。ロフトベッドも参考にさせていただきました。
【参考】単管パイプのDIY向け、技術者向けの情報なら単管DIYランド
材料が揃ったら、単管パイプをジョイント金具で組み立てていきます。単管パイプは結構重いので、ここからは必ず2人で行います。
ジョイント金具は六角レンチで締めるだけ。ラチェットがあるとすごく楽です。
出来上がった骨組みがこちら。
すのこを作る
次にベッドを置くすのこを作ります。一応あらかじめ設計図はあるものの、組み立てた単管パイプのサイズや位置を現物でもう一度確かめながら、パイプに乗せるすのこをサイズを決めます。
材料は1×4材と垂木。これもホームセンターで購入。すのこの板は枚数がかなり多かったので、こちらもあらかじめカットしてもらいました。同じ大きさの板を何枚も切る時は、ホームセンターで切ってもらった方が時短になるし、一度で複数枚切れるのでカット料金もやすくなります。
カットした1×4材と垂木をコーススレッドでバシバシ組み立てていきます。
ハシゴをつくる
最後はベッドに登るためのハシゴです。同じくホームセンターで買ってきた2×4材を作ります。こちらは自分でカットしました。
ちなみに下の写真の作業台(「ソーホース」または「馬作業台」と言います)も自作です。DIYのためのDIYは作業効率向上と練習の両方が同時にできるので、これからDIYを始める人にはおすすめです!
ハシゴだけは人に見えるところなので、ちゃんと塗装することにしました。ワトコオイル(ダークウォルナット)で色をつけていきます。
さらにこれをボンドで仮止めします。
これもコーススレッドで固定します。今回は人の体重がかかるものなので、金具で補強します。
床にあたる部分は硬質フェルトで保護します。これもホームセンターで購入したもの。
ハシゴが安定するように、単管パイプの看板などをかけるときに使う金具をハシゴの上部に取り付けたら完成です。
すのことハシゴを骨組みに取り付ける
作ったすのことハシゴを先ほどの単管パイプの骨組みに取り付けます。取り付けるというか、乗せただけです。
ちょっとエアコンに近いのですが、こちらは賃貸の備え付けなのでどうにもならず。頭をぶつけないように注意しないといけません。
下から見るとこんな感じになっています。ジョイント金具の位置の関係もあって、すのこの隙間は厳密には均等になっていません。あと、すのこは取り外すとき軽い方がいいので、頭側と脚側で2枚に分かれています。
壁を作る
最後にベッドの壁を作っていきます。部屋の壁側はともかく、そうでない方は寝返りをして落ちたら危険ですので、しっかりと防御をしておきます。
使用したのは安い合板。子どもの写真や描いた絵などを貼るスペースもあったらいいなと思ったので、合板に貼るコルククラフトも用意しました。
コルクをボンドで隙間なく貼り付けていきます。
完成したら、先ほどのベッドに板を固定します。
これで完成です!
おわりに:DIYでロフトベッドだって作れちゃう!
作業にはデザインから設計、材料調達、組み立てまで、思い返すと細かいことがたくさんありました。今回の場合、単管パイプとジョイント金具が材料費の中でもややコストがかかっているため、組み立て時間まで考えると安いとは言えません。
そうまでしてDIYで作る価値があるとしたら、それは高さやサイズの自由度でしょう。今回の場合、ベッドというより、その下のスペースを収納として使いたかったというのが最大の目的でもあります。既製品では十分な満足度が得られない機能を加えることができるのがDIYの醍醐味でもあると思います。
ただし、今回は使用した材料の寸法などは掲載しませんでした。強度や安全性には考慮したつもりですが、それはあくまで個人で楽しむ場合の話です。第三者が作った際の安全性までは責任が持てませんので、ご了承いただければと幸いです。
でも、ホームセンターの材料でこんなこともできるという一つの事例として参考になれば嬉しく思います。
ちなみに、ロフトベットの下の活用方法は別の記事にまとめました。こちらでもDIYが大活躍しています。もしよろしかったら、こちらもご参照ください。
これからDIYを始めたい人へ
DIYを始めようとすると、最初にある程度道具や材料を揃えなければなりません。これが結構大変です。私も始めたばかりのころはとても悩みました。
下記に私がよく使っている道具の中で、特にこれは買って良かったと思ったものを紹介しています。良かったらご参照ください。あなたに楽しいDIYライフを!