こんにちは、uru(@uru_)です。12月過ぎても元気100倍!相変わらずのんびりツーリング旅をしています。
今回紹介する箱根・十国峠は、実はつい1ヶ月前に愛車ことアクセラで伊豆スカイラインを通って行ってきたばかり。夕焼けが最高に綺麗でした!
…ただ、この時すでに夕方だったと言うこともあり、静岡県で唯一のケーブルカーを乗り過ごしてしまいました。
どうせならケーブルカーにのって山頂まで行って景色を見てみたい!…と思い、今回はクルマではなくバイクで行ってみることにしました。
相模湾の景色が最高!国道135号線
今回十国峠に行くにあたり、箱根を通った方が近道ではあるのですが、冬の凍結の可能性が怖かったのと、相模湾の景色を見ながら行きたかったと理由から、小田原から熱海まで国道135号線を迂回していくルートを選択しました。
実はこの道、以前紹介した「椿ライン」に行く際にも通っています。
その時紹介し忘れてしまいましたが、とにかく景色がすごく気持ちがいいんです!
湘南から見る相模湾もいいけど、伊豆から見る相模湾はまたちょっと趣が違っていいんですよ!(湘南の海もまたいずれ紹介します)。
ひたすら海岸線を走り、真鶴、湯河原、そして熱海についた後、静岡県道11号熱海函南線を通って熱海峠まで一気に登りました。
が、熱海峠の道はかなり険しかったです。125ccとはいえそれなりにトルクがある方のモンキー125でさえ、アクセルを全開にしても減速してしまう始末。なんとか登ることができたものの、静岡県道11号は原付二輪にはキツすぎるかも。
というより、箱根がキツすぎるんですよ、基本的に。
十国峠ケーブルカーに初乗り!
かなり苦しい思いをしつつも、なんとか登りきった!十国峠!!
前回は夕方の景色でしたが、昼間の景色もすごく気持ちいい。
※夕方の写真
富士山もほんとよく見える!
※夕方の様子
同じ場所でも、表情が全然変わるから面白いですよね!
さて、今回はせっかくきたので、ケーブルカーにも乗ってみます。
往復で大人720円、子供360円、命知らずの人は片道切符でレッツゴー。ちなみにペットも200円で乗れてしまいます。団体はもうちょっと安め。
こういうところでSuica支払いできるというのは珍しいですね。ま、タッチした後切符をもらうのでデジタルなのかアナログなのかよく分からないけれど。
では早速乗車!
平日なのでガラガラ。レールがまっすぐ山頂に向かっています。
登っていくと、必ず真ん中で上からくる電車とすれ違います。赤と青の列車のようです。富士山と駿河湾を背にして、さらに登っていきます。羊雲がたくさん出ている日だったので、まるで雲の上に乗りに行くような気分です。
十国峠山頂から「十の国」と「4つのプレート」を展望
着きました!山頂〜。
…写真ではうまく伝えられませんが、風が強くて超寒かったです。さすが頂上、風ハンパなかったです。心なしか、顔ひきつってます。
ちょうどこの時、ケーブルカーに勤めているらしいおじさんが私に声をかけてくれて、十国峠から見える景色をかなり細かく解説してくれました。案内板もあったけど、おじさんの説明で地形がかなり見えてきたので、ちょっと紹介しようと思います。
十国峠の名前は、昔の国名で「伊豆」「駿河」「遠江」「甲斐」「信濃」「相模」「武蔵」「上総」「下総」「安房」(現在の静岡県・山梨県・長野県・神奈川県・東京都・千葉県)を展望できたことに由来します。
残念ながら、写真では十分写すことができませんでしたが、肉眼では望遠鏡なしでもかなりはっきり色々見えました。
例えば、東側。相模湾が見えますが…
よく見ると、三浦半島、房総半島までしっかり見えます。手前に伸びて見えるのが真鶴半島ですね。
もっと面白いのは南側。
よく見ると、伊豆諸島の島々がしっかりと見えるんです。もっと天気が良いと、三宅島まで見えるんだとか。
そして西側。駿河湾。
静岡の三保の松原から久能山までギリギリ見えました!
そして最後は北側。
南アルプスと愛鷹山、富士山、そして愛鷹山と富士山の間からギリギリ長野の塩見岳が見えるという構図でした。塩見岳はさすがに望遠レンズではないと撮影は難しいかもしれませんね。
東西南北の海と山の景色、どれも非常に個性的なのは偶然ではありません。十国峠は十の国を見れる場所であると同時に、4つのプレートを見ることができる場所でもあるのです。
最初に紹介した東側は北アメリカプレート。南東に太平洋プレート、南側にフィリピン海プレート、久能山のあたりから富士山に当たる方向がユーラシアプレート。まさにプレートのメッカ!
伊豆が日本列島にぶつかり、伊豆半島ができたのが約60万年前の話。この時北側の丹沢山地が隆起してボコッと持ち上がりました。私の大好きな丹沢湖があるのもそのあたり。
伊豆半島がぶつかった勢いでできたのが南アルプス山脈。
さらにその後、約20万年までの間に、箱根や愛鷹山、さらに最近になって富士山ができた、という歴史が続きます。
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これまでモンキー125と一緒に旅してきた場所ばかりです。
と言っても、十国峠にきたのはこれを狙っていたわけではありません。たまたま旅したところを紐解いていくと、全てが大きな大地の歴史の中で繋がっていることが自分の中で一本につながり、偶然ここで腑に落ちていきました。
おわりに:まだまだ終わらない、大地の旅
ちょうどこの記事が2018年最後の記事になってしまいました。今年はモンキー125という相棒を手に入れて、あちこち行きました。
けど本質的に私は科学や理科が好きなんです。
純粋に旅を楽しみつつも、その中で得られる季節や大地の変化をゆっくり自分の体で体験する楽しみを得てしまいました。
ちなみに今回の十国峠の旅は静岡県函南町へと続きます。記事は来年となりますが、まだまだ終わりません。さらに函南の次は、今までなぜかノータッチだった東側、湘南へとシフトします。
来年以降も私の旅が誰かの楽しみにつながればいいなと思っています。
ではでは、良いお年を〜☆
(続く)