こんにちは、uru(@uru_)です。そして見てください、このひどいクルマの有様を。みなさん、ほんと事故には気をつけてください。
2016年7月14日に納車した我が愛車、マツダ・アクセラが1338日目に当たる2020年3月13日(金)事故に遭いました。信号無視した車が突っ込んだ、全損事故です。
その時私は乗車しておらず、乗っていたのは妻と娘。不幸中の幸いにして命に別状はなく、軽傷で済みました。体を張って大事な家族を守ってくれたアクセラは全損。保険会社とのやりとりも概ね終わったため、ようやくブログにて報告することにした次第です。
この事故、車に搭載していたドライブレコーダーが決め手となって、交差点の事故にもかかわらず、相手に100%過失のある事故として警察と保険会社に処理されました。この経験から学んだ、証拠としてのドライブレコーダーの重要性について、実際の経験をもとにお伝えしたいと思います。
どうかこれを読んだあなたの楽しいドライブライフのために、お役に立てば幸いです。
華麗なる信号無視による突然のサヨナラ
まず、事故の経緯を説明します。
運転手だった妻は100%被害者の事故です。2020年3月13日、12時28分、青信号の交差点を直進中に、信号無視した軽ワゴンが運転席めがけてまっすぐ衝突。その反動でアクセラの進行方向は左にズレ、そのまま民家の壁にぶつかった、という事故です。ちなみに時間が正確に分かっているのも、ドライブレコーダーのおかげです。
その有り様がこちらの写真。
運転席側のドアが、紙を握り潰した後のようにクシャリと歪んでいます。
そしてフロント左側は壁にめり込んでいます。
この事故ですが、目撃者が多数いたことと、アクセラのフロントに装着していたドライブレコーダーにその一部始終が鮮明に記録されていたことが幸いして、交差点内の事故であるにもかかわらず、ほぼ一瞬にして過失割合が相手100%に断定されました。
道路にはブレーキ痕もなく、なぜ事故に至ったのか全く分からずじまい。どうせ分かったとしても、到底理屈では理解し難い理不尽なものに違いない、とてもくだらない事故です。
妻と子供はその場で救急車に運ばれました。これ非常に重要ですが、例え一見無傷で体がどこも痛くなかったとしても、必ず病院に行って診断書をもらいましょう。
その日の夕方、私も合流し、自動車の中に残っていた荷物を取り出したり、ディーラーに送る手続き等をして、バタバタと時間が過ぎました。
数日後、ディーラーで再度アクセラの状況を確認しました。
当初、ぶつけられた運転席側の被害に注目していましたが、どちらかというとトドメをさしたのは、壁にぶつかってしまった左側のフロントの方でした。エンジンルームが若干見えるくらいまでえぐれています。この時の衝撃で、車体全体のフレームが歪んだことによって修理費が巨額になり、全損に至ったようです。
改めて見てみると、運転席側の凹みは意外と小さいです。どちらかというと加害者の軽ワゴンのフロントの方がペシャンコに潰れています。とは言え、加害者にも大きな怪我はありませんでした。挨拶した際には「お互い命拾いしましたね」と一言付け加えました(もちろん内心は怒り心頭でしたが)。
それにしても、事故に遭った後もなお、マツダの特別塗装色マシーングレープレミアムメタリックは美しい・・・。
今回の事故で学んだこと
大きく3つありました。
1. ドライブレコーダーは必須
悪質なあおり運転による死亡事故により、最近はつける人が増えているドライブレコーダー。これは今回のことで非常に有力な証拠になることが分かりました。もう2度と手放せないですね。
事故に遭った時、やはり誰しもがパニックになって、記憶が飛びます。実際、妻の証言とドライブレコーダーの映像には一部差異がありました。妻は「私がアニソンを熱唱していて注意散漫になっていた」と意味不明なことを当初証言していましたが、ドラレコの結果、妻は全く歌っていませんでした。そのくらい、事故の当事者になると記憶が混乱します。客観的な証拠になるのは、やはり映像です。映像と一緒に記録される時間も非常に大きな役割をおたらします。
ちなみにアクセラのドラレコは前だけだったのですが、買い換えるときは後ろもつけようと思います。
2. フレームの良いクルマは大事
この記事はドライブレコーダーの重要性についての内容ですが、ドライブレコーダーの記録は証拠としては役に立っても、あなたの命を守る道具にはならない点は重々承知しておいてください。命を守るのは、最後は車のフレームです。
私の家族が軽傷で済んだ最大の理由は、クルマのフレームの強靭さによるものでした。エアバックも作動はしましたが、壁にぶつかった時の衝撃では正面のエアバックは作動しませんでした。加速度と衝撃の強さでその辺りが微妙に変わるようです。安全装置そのものよりも、クルマの強靭さの方が最終的にはモノをいうことが分かりました。
3. 被害者と加害者が1対1で会ってはならない
加害者は、業務中に起こした事故でした。謝罪したいと謝りにこようとしたとき、1対1で妻に会おうとしていたので、それは絶対にやらないで欲しいと言いました。そのときの発言次第ではその後の交渉に影響がある可能性があるからです。いくらドライブレコーダーという客観的な証拠があっても、その証拠を最大限生かせるかどうかは、最終的には交渉にかかっています。
ちなみに、今回の加害者は1週間後、勝手に我が家に(しかも車で)来て、妻と1対1であったので、その点はしっかりと抗議させていただきました。決して怒鳴らず、低い声で、淡々と、電話で抗議するのがコツです(もちろん録音しています)。
ドライブレコーダーは重要ですが、ドライブレコーダーにはできないことも万が一事故に遭ったらよく認識しておく必要があります。
おわりに:ドラレコは「正直者が馬鹿を見ない世界に必要な道具」
いくらあなたが人柄の良い善良なドライバーだったとしても、論理的思考の持ち主だったとしても、事故に遭遇するとそういうものは重視されないというのが現実です。
私の家族の事故には目撃者が多く、相手の理不尽な運転を一生懸命説明してくれる人がいて、大変心強かったのですが、それも主観。警察や保険会社は、そういう正直者の意見に対してさほど信頼をしません。
結局のところ、ドライブレコーダーの記録ほど客観的な情報はないのです。ですので、そういった理不尽な目に遭わないためにドライブレコーダーは持っていて損がない道具です。
ただし、その道具も使い方。万能ではありません。特に保険会社とのやりと理では、最後に交渉力がモノを言います。そのような知恵は事故に遭う前に心に留めておくか、事故に遭ったらすぐに調べたり頼れる誰かと協力して対処することをお勧めします。
なお、今回交通事故にあった後、新たにマツダのMAZDA3を購入しました。そちらについては別の記事でまとめたので、良かったらご覧ください。