こんにちは、uru(@uru_)です。最初に謝罪ですが、画像ではHITOE FOLDが「小さくて薄い財布」とありますが、正しくは「小さな薄い財布」です。この後出てくる画像も全て間違えていますが、生暖かい目で見てやってください(作ってから気づき、挫折しました)。
前回は、一目惚れの末クラウドファンディングで購入した、SYRINXの小さな薄い財布「HITOE FOLD」についてご紹介しました。このシンプルさは本当に良いです!
で、「薄い財布」といえば、元祖と言っても過言ではないのがabrAsusの薄い財布。私はもともとこちらのユーザーでもあります。
そこで今回は「薄い財布」と「小さな薄い財布」どう違うのか、比べてみました。表記がややこしいので、前者は今後「abrAsus」、後者は「HITOE FOLD」で呼び方を統一します。
比較するにあたり、この記事では下記を前提とします。
- 今回の比較の評価基準は「シンプルであること」
- あくまで「薄い財布」「二つ折り財布」としての比較であること
- お札やコイン、カード枚数の比較はしない
今回、かなり限定されたジャンルでの比較であることはあらかじめご承知おきください。この手の財布を求めるユーザーは、できるだけ手荷物を減らしてシンプルに行きたい人だと思いますので、お札やコインが何枚入るとか、そういう話もここではしません。
それではどうぞ!
この記事は、2020年に発売された、初代HITOE FOLDの内容を紹介しています。2021年に改良版が販売されており、この記事で指摘している課題の多くが改善されています。詳細は公式WEBサイトをチェックしてください。
デザイン
外見
外見のデザインはHITOE FOLDの方がシンプルです。
外見では、HITOE FOLDは正直これ以上そげ落とせそうな場所が見当たりません。
最初「二つ折り財布」のジャンルと言いましたが、abrAsusの薄い財布はコインケースも含めたら厳密に言うと若干「三つ折り」です。形状も独特になり、ここは人によって好みが分かれるのではないでしょうか。
ちなみに革についてはHITOE FOLDは外革の厚さが2 mmとかなり分厚いです。使っていくと薄くなるそうなので、どの程度のものなのかは経年劣化を待つ必要があります。高級感もHITOE FOLDがあるように見えますが、abrAsusもローランドモデル等多彩なラインナップがあるので一概には比較できません。
構造
構造のデザインはHITOE FOLDの方がシンプルです。
abrAsusも他の財布に比べたらかなりシンプルな方なので、この比較自体シビアすぎるのかもしれませんが、外見と同様にHITOE FOLDにはこれ以上削り落とせそうな部分が見当たりません。
abrAsusは形状が独特なので、初めてみる人から「変わった財布ですね」とよく言われます。けれどHITOE FOLDはそのことにすら気づけないかもしれませんね。
デザインについてはHITOE FOLDの方がやや上手です。が、財布はデザインをシンプルにすると、機能面でトレードオフも発生します。
その点にぜひご注目ください。
サイズ
閉じた時のサイズ
ぱっと見、違いがほとんどわかりません。
じっくり比較すると若干HITOE FOLDの方が小さいので、「小さな薄い財布」という名は嘘ではありません。どちらも普通の財布よりは圧倒的に薄いので、ここはあまり比較しても意味がなかったかもしれません。
ちなみに厚さもほとんど違いがありません。財布の中身によっても変わってくるので、写真での比較はやめました。HITOE FOLDは外革が厚いので、コインやカードがないは厚みを感じますが、内容量が増えても変化があまりなく、フラットです。一方、abrAsusは、コインやカードがないときはさらにペッタンコになりますが、内容量が増えてくると、コインケースだけが分厚くなったり、カードの部分だけが凹んだりとアンバランスになります。
フラットさではHITOE FOLDの方が一枚上手です。
開いた時のサイズ
開いた時のサイズはabrAsusの方が小さいです。ただし・・・
abrAsusはコインケースまで含めると三つ折りです。コインケースまで完全に開いた状態にすると、HITOE FOLDの方が小さくなります。後述する「コインの出し入れのしやすさ」とも関係しますが、この差は体感的にもはっきりと違いがありました。
使いやすさ
開けた時
大きさでいうとHITOE FOLDの方が手の収まりが良いのですが、abrAsusはお札をしっかりホールドしてくれるので、開けたとききれいです。公式ページにもあるように「全体を見渡せます」。
一方、HITOE FOLDは折り目の癖がついたお札がガバッと前に飛び出します。
これはHITOE FOLDにお札をホールドする機能がないからです。HITOE FOLDのお札側についているフラップはカードにひっかけて財布が勝手に広がらないようにするための留め具であって、お札の留め具ではありません。お札は下までしっかりと入れておく必要があります。
開ける時にお札を親指で押さえながら開けば問題はないのですが、最初は少し慣れが必要になるでしょう。
コイン入れ
財布を薄くする際のトレードオフで最も影響するのが、このコイン入れ。そもそもこの財布を選ぶ人は、電子マネーやクレジットカードをよく使う人が多いんじゃないかと思います。そうでないとこの部分は犠牲にできないです。
ちなみに私はkyash Cardをメインカードに使っており、Apple Payにも登録しています。なので現金を使う機会はめちゃくちゃ減っています。
とは言え、電子マネー派と言えど硬貨を全く使わないわけではありません。では、コインケースを見てみましょう。
abrAsusとHITOE FOLDでは、コインが入る枚数はほぼ同じと考えて良いです。HITOE FOLDには金属の留め具が一切使われていないので、コインケースも革のフタがちょこっとついているだけです。
なので、逆さにするとコインが散らばります。二つ折りしている時はこぼれませんが、開ける時はちょっと注意が必要です。
一方、abrAsuはボタンで閉じられており、開ける時は写真のようにコインケースを下に向けないと取り出せないので、HITOE FOLDよりはコインを落としにくいです(実際私は一度もひっくり返したことはありません)。これは使い方のデザインがよく考えられていると思います。
ただし、コインの出しやすさになると話が変わってきます。
コインの出しやすさ
結論から言うとHITOE FOLDの方がコインの出し入れがしやすいです。
HITOE FOLDはコインケースが財布の中央にあるので、コインケースが安定します。中央に位置しているので視覚的にもお札とコインに注意を向けやすく、取り出しやすいです。
一方、abrAsusはお札とコインケースが離れています。同時に出そうとすると写真のように完全に広げた状態にする必要がありますが、この時コインケースがふらついて不安定になります。コインだけを出す時はabrAsusはかなり便利なのですが、お札と一緒に小銭を出す際には実はこの部分が結構不便に感じます。
カードの出しやすさ
最後はカードの出しやすさです。こちらも実は、それぞれ一長一短あります。
カードが出しやすいのはabrAsusですが、注意もあります。
abrAsusはカードを下から指で押し上げて外に出す機能がついているので、カードを重ねて入れていてもすぐに出すことができます。
ただし、カードを5枚くらい入れて使い込んでくると、革が若干伸びてきます。そうすると、カードを減らした時にカードケース全体が緩くなり、閉じている時でも横からスコンとカードが抜けてしまうことがあります。
できるだけ余計なカードを持ちたくない人からすると、常にカードを何枚か入れておかないと使えないというのは少々不便を感じます。
一方、HITOE FOLDはカードケースの入り口が斜めに広がっていて出し入れの工夫はされていますが、abrAsusの出し入れの良さにはちょっと及びません。
その代わり、二つ折りにしている時は、カードが留め具として働いているため、HITOE FOLDはカード枚数が少なくても横から落ちる心配はありません。必ず1枚以上入れていないと財布を留められない構造ではあるものの、昨今1枚も持たないというのもあまりないでしょうから、これは欠点には含みません。
おわりに:どちらを使うかは、あなた次第
今回は薄い財布 abrAsusと小さな薄い財布 HITOE FOLDの2点を比較しました。どちらもとてもユーザーのことを考えてデザインされているので、どうしても厳しめなチェックになってしまいましたが、正直どっちもかなり使い勝手が良いです。どちらを選ぶかは、あなた次第です。
ちなみに私は、デザイン重視なのでHITOE FOLDを今後はメインで使っていこうと思いますが、abrAsusは海外旅行やサブとして今後も活躍しそうです。
ただ、これから購入する人は「手に入れやすさ」と「価格」も検討するでしょう。その点はある程度量産されているabrAsusに軍配が上がります。その辺りも含めて、ぜひ検討してみてください。
アブラサスの鍵入れスペースは比較しないんでしょうか?
あのスペース実はSuicaくらいのICカードが入るので、そのままパスケースとしても使えます。
改札でかざしても他のカードと干渉せず普通に通れます。
おサイフケータイが使えないAndroidユーザーにはかなりありがたいんです。
コメントありがとうございます!
鍵入れスペースはHITOE FOLDに存在しない構造せず比較するものがなかったので
今回の記事では取り上げませんでした。
ICカードを入れて使っている方もいるのは知らなかったので驚きました。
確かに便利そうですね!